2011年03月02日

廃校の県立富岡高校川内校で、最後の10人が卒業式

 県立高校97校のうち93校で1日、卒業式があった。うち今年度で廃校になる川内村の県立富岡高校川内校(阿久津正広分校長)では、卒業生10人が約70人のOBや来賓に見送られた。6日までに県内で約1万6600人が母校を巣立つ。
 同校は1951年、県立浪江高校大野分校川内分室として創立され、65年に富岡高校の分校となった。最近は入学者が定員の半数に満たない状態が続いていた。これまで1700人が卒業したという。
 卒業生代表の久保田祥子さんは「人数が少なくても思い出がたくさんできたのは先生や村の人のお陰。最後の卒業生になれたことを誇りに思う」と述べた。西山英里さんは「球技大会を先生と一緒に頑張り、楽しいことばかりの3年間でした。学校がなくなっても思い出は消えませんね」と話した。
 卒業式後、閉校式も行われ、遠藤雄幸村長が「高校は学びの場だけではなく、地域コミュニティーの中心だった。廃校後の校舎の再生は私たちの責任だ」とあいさつ。校旗返還と記念碑の除幕式も行われた。
 統廃合された県立高校の跡地利用はなかなか決まらないケースが多い。最近では08年4月の棚倉高(棚倉町)と09年4月の喜多方商(喜多方市)について、県教委と地元自治体の話し合いはまとまっていない。川内校には東京都の金型製造企業の進出が固まっており、県教委は「廃校前に利用案が決まるまれなケース」としている。



[毎日新聞ニュース]より


 卒業式真っ盛りですね。思い出を胸に卒業生は新生活に向け準備をしていきます。あっという間に桜の季節になりますが、この貴重な時間を大切にして下さいね。きっと素敵な時が過ごせますよ。


Posted by apollon at 16:15