2009年11月05日

県ハイテクプラザが絹の新服地を開発 

福島県ハイテクプラザ福島技術支援センターは柔らかく風合いの良い絹100%の服地「パーフェクトシルク」を開発した。絹糸の加工法を工夫して従来の硬くて伸びにくいという絹のイメージを覆した。権威ある全国規模のファッションコンテストで4日、最高賞を受賞。ジャケットなど紳士・婦人服の新素材として全国から注目を浴び始めた。支援センターは県内の縫製業者に広め、「福島発」の新たなブランドづくりにつなげる。
 パーフェクトシルクは、福島技術支援センター主任研究員の東瀬慎さんと主任技能員の佐々木ふさ子さんが約8年かけて開発した。伸縮性にも富み、保温性にも優れている。さらに、特殊な編み方をするためベロワに似たけば立った独特の風合いを持っている。
 紳士と婦人もののジャケット、婦人のワンピース、乳幼児向け寝装具などで、新たなファッションの可能性を開くと期待される。
 パーフェクトシルクの開発に向け2人は、福島技術支援センターが特許を取得している「中空シルク」の特殊な技術を土台にした。絹をバネ状に巻いて糸に仕上げる加工法で、柔らかく伸縮性のある絹糸ができる。さらに、絹糸にねじりを加えることで、肌触りが良くボリューム感がでるよう工夫した。
 2人は、福井県内の経編み業者が行う「ダブルラッセル」と呼ばれる糸を二重重ねの服地に編む技法に注目し、協力を依頼。編んだ服地を中央でカットすることで、裁断面がけば立ち高級感を放つ新素材が誕生した。
 パーフェクトシルクを活用したジャケットはすでに完成している。製作した縫製業「ジェンツ」(福島市)の平田征邦副社長は「見た目がかなり斬新で、新たな服地として流行するだろう」と高く評価している。

【福島民報】
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パーフェクトシルクは、アジア最大の繊維見本市「JFWジャパン・クリエーション2010」の服地コンテストで、最高賞の経済産業大臣賞を獲得しています。
国内で販売されている衣類も中国製が多いですが、このような開発で国内産や地方の製造産業が栄えていったら良いなと思います!ワンピース きらきらピンク

Posted by apollon at 17:34