2011年05月11日

防護服で自宅へ

 東京電力福島第1原発から20キロ圏内の「警戒区域」への一時帰宅が10日、福島県川内村の住民から行われた。21~85歳の男女92人(54世帯)が、久しぶりに自宅に戻った。一時帰宅は、警戒区域に指定された県内9市町村で初めて。今後、各市町村で実施される。
 川内村の警戒区域内に自宅があるのは123世帯270人。この日は村東部の5地区(計73世帯)が対象となった。12日も実施される。
 住民は朝、避難先の郡山市の「ビッグパレットふくしま」から送迎バスやマイカーで、中継基地の川内村民体育センターに集合した。
 政府は住民への説明の中で、警戒区域に入る前に水分を十分取ることなどを求めた。住民からは警戒区域内の放射線量について質問があり、8、9日の測定では最も高い場所で毎時6マイクロシーベルトだったという。
 防護服に身を包み、線量計を携行した住民は午前11時すぎ、2班に分かれバス計5台で体育センターから移動、警戒区域内の自宅に戻った。約2時間の自宅滞在中、持ち帰りが認められる約70センチ四方のビニール袋1袋に荷物を詰めた。
 約3週間ぶりに自宅に戻った会社員佐藤強さん(53)=同村貝ノ坂=は「防護服やマスクをしても動きにくいことはなかった。家の中は物も倒れておらず、すぐ住めそう。(帰る時に)後ろ髪を引かれる思いがした」と話した。一時帰宅の終了後、遠藤雄幸村長は「防護服で自宅に入らなければならない状況は異常であり、悔しい。ただ、住民の思いがかなえられ、ほっとした」と語った。
 政府の原子力災害対策現地本部長である池田元久経済産業副大臣は「まずは合格点の内容。車の持ち出しを要望する人が多く、今後の優先課題として取り組みたい」と話した。



[河北新報ニュース]より



 つかの間の一時帰宅でしたが、まずは一時的でも帰宅できたことは良かったことと思います。でも、こうした事態になったことを考えると、震災を恨むべきか、人災といわれる原発を恨むべきか、被災者の気持ちを考えると気の毒でなりません。被災から逃れた国民に出来ることはいったい何なのか、復興への路はまだまだ見えてきません。  


Posted by apollon at 06:40