2011年01月19日

鳥インフルエンザ:郡山で県内初の感染確認

 県は17日夜、郡山市豊田町の市豊田浄水場貯水池で見つかった渡り鳥「キンクロハジロ」(カモ科)の死骸4羽に、鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。強毒性かどうか北海道大学(札幌市)で検体を調べている。結果判明には3~7日かかる見通し。県内で感染が確認されたのは初めて。同浄水場周辺の養鶏場から異常の報告はないという。

 死骸は4、5、7、10日に計7羽見つかった。北海道稚内市で昨年10月、カモのフンから強毒性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたのを受け、県は野鳥の死骸の検査をしていた。県中家畜保健衛生所(郡山市)の簡易検査では、今回の7羽は陰性だったが、国立環境研究所(茨城県つくば市)の遺伝子検査で、4羽から鳥インフルエンザと同じA型インフルエンザの陽性反応が出た。検体はさらに北大に送られた。
 
 県は18日、関係部署の連絡会議を開き、今後の対応を協議。強毒性の場合、県は浄水場から半径10キロを監視区域にして域内の防疫を徹底し、養鶏の死亡率や産卵率を調査しながら感染が広がっていないか調べる。域内の14養鶏場に県が17日行った電話調査では、異常はないという。佐藤雄平知事は18日の定例会見で、「現時点で大事なのは情報共有。強毒性と判明したら全力で対策に当たる」と述べた。
 
 郡山市水道局によると、「塩素消毒でウイルスの感染力は消えるので飲み水は安全」という。ただ、市民感情に配慮し、毒性が判明するまで死骸が見つかった貯水池からの給水は止めるが、供給する2万2000戸に影響はないという。
 
 キンクロハジロはユーラシア大陸北部から越冬のために日本へ飛来する。感染リスクが高いとして国がリストアップした野鳥の1種。昨年10月以降、今冬は稚内市のほか▽島根県安来市の養鶏場の鶏▽富山県高岡市のコブハクチョウ▽鳥取県米子市のコハクチョウ▽鹿児島県出水市のナベヅル--で強毒性のウイルスが検出されている。




[毎日新聞ニュース]より



 鳥インフルエンザが福島県でも感染確認されたそうです。鳥インフルエンザの感染源がはっきりしないまま、次々といろいろな場所で見つかっていますね。結局、渡り鳥からの感染が濃厚だとすると、養鶏場などでは自衛策が必要となりますね。そこで食い止めるしか策はないですね。

  


Posted by apollon at 14:59